2000シリーズ:よくでる2000(楽曲編)

2007.10.22[月] 12:00

 

第4回 血の叫び?『よくでる2000』で糸色望した?! 2005.03


曲で話題をカッさらうか?譜面でどんだーを唸らせるか?
タカハシさんとLindaAI-CUEの果てしなき戦いは、それこそ果てしなく続きます。
というわけでLindaAI-CUEです。
曲や譜面に仕込んだネタに気づいてくれる人がいるというのはメチャ嬉しいものです。
さて、記事を書いてる最中、苦しい思い出が走馬灯よろしくフラッシュバックしたこの曲ですが
ここで踏ん張って開拓した「次に何が出るか分からない2000シリーズ」が、
その後の成果の数々に繋がっていったのではないかと思います。





【ニツマル2000】
「今度出るPSP版(注1)にも入れることが決まったから」
「マジですか」
組み込まれてました。
前作の評判もあって定期的に仕事が貰えるようになったのはありがたいのですが、
このころは時期的にもネタ的にも体力も煮詰まってた(注2)ので、
当初はなかなかツラかったのでした。
「どんなふうに前作から軸をずらすか?」
「どんな脚本を用意するか?」
「どんなリズム的ヒッカケを用意するか?」
考えれば考えるほど曲はできず…という、よくないスパイラルでグルングルンだったのです。
暫定案として『ヨーデル侍vsくのいち軍団』というネタでどうか?と想定し、
まずは音楽的なベースになるヨーデルの習作でも作ろうと製作に入ったのでした。




【習作のつもりがそのまま本番へ】
「お、今度はこんなネタか。いいねぇ」
「…(コレまだ習作ですから、とは言えなくなってきた)…」
オモシロがられてしまいました。
上記のネタをどうまとめるべきか自分でも分からぬまま
「とりあえず」で作った習作が妙にウケてしまったことで
いっそのことと方向転換、コレを叩き台にした完成形を製作することに。
同じことをほぼまるごと2回繰り返すだけという作り手としてラクでスタンダードな構成になったとさ
…ヨーデルに金属とかノイズとか、フツー入れるよね?


歌詞の方も、
曲の方向転換とともに『ヨーデル侍vsくのいち軍団』案はまるごと廃棄、
そのイキオイで労働唱歌みたいな内容に切り替えてしまいました。
「仕事だヨーレイヒー…プッ<自分で言ってて吹いた」
「いまどき使わない単語もそのまま書いちゃえ!マズけりゃリテイクもあるだろう」
結果、あんな内容に。
…21世紀のプロテストソングか何かですか?




【「のみ」ソングじゃダメよーん】
「女声じゃないの?」
「ダメですか」
たしかにヨーデルといえば女声ですが。
当初のボーカルはLindaAI-CUEソロでしたが。
いやまあ、Klaus Nomi(注4)が女工哀史を歌い上げるような仕上がりにしたいなぁ、
という野心があったのですが、どうにも自分の声は位置づけが中途半端ですねぇ。


プロジェクトからの修正要求に応えて、急遽三角さん(注3)に内容の半分を歌ってもらうことに。
元々デュエットを想定してないツクリなので
彼女には「なんで?」と首をかしげられてしまいましたが、
収録が終わったところで自分としては「これはコレでイケるかも」という感触がありました。
ボーカルが2名になったことでシュールさ加減が倍増したカンジです。


この曲あたりで「2000シリーズ=速くてキテレツな曲」という印象が
スタッフにもユーザーにも定着したみたいです。
そしてこの「速くて」の部分が、その後の製作において重大なプレッシャーと化していくのですが
それについてはまた後日。
それでは!






(注1)『太鼓の達人ぽ~たぶる』
(注2)『機動戦士ガンダム一年戦争』マスターアップ直後。
  そういやこの製品、歴代ガンダムゲーム史上初のサラウンド(Dolby Pro Logic 2)対応製品でした。
(注3)前回の記事にも登場した、初期『太鼓の達人』サウンドの中心人物。
  近年の代表作は『みずいろブラッド』(2007年)。
  この製品、なんとUGSF世界観なのです。
(注4)'80年代初頭に「オペラふう歌唱+ヘンテコ衣装」で活躍してた歌手。
  David Bowieのバックダンサーなんかもやってましたが、
  見事に主役を食っちゃう目立ちっぷりでした。

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